大切なおふたりに「スペシャルな時間と空間...
時には毎日の喧騒から離れて、最高のおもて...

イラストレーターとして活躍するYUKI KODAIRAさんが<大切な人との時間にそばに置きたいスイーツ>をイラストレーションと一緒にご紹介する連載「甘露なひととき」。vol.6は、おしゃれなパッケージと食べるバターという新しさで一気に注目されたナショナルデパートの「ブール アロマティゼ 」デギュスタシオン(デギュスタシオンは試食の意)。「バター=脇役」の概念をくつがえす驚きの新感覚バタースイーツを、イラストと文章でお楽しみ下さい。
みなさん、バターというとどんなイメージがありますか?
私がバターといわれて思い出すのは、大学時代の友人の結婚式。披露宴会場は、自分ひとりではなかなか訪れることができない高級なフレンチレストランでした。
披露宴の丸いテーブルに置かれた、バターが隙間なくみっちりと詰め込まれた白い陶器の小瓶を、同席した大学の先生がうっとりしながら見つめていました。
「バターって嗜好品よね。こんなの普通見られないわよ。」この言葉が、なんだか私の耳にずっと耳に残っています。
ついつい見惚れてしまう垂涎の的「バター」。そう、バターはたしかに贅沢な嗜好品かもしれないけれど、それががあるだけでちょっと幸せな気分になれる。人間、ときには贅沢が必要なのです。
もちろん私もバターは大好き。
幼い頃から、母からの「夕飯が食べられなくなるでしょ!」という小言を右から左へと聞きながしつつ、たびたびおやつにバター醤油ご飯を食べていました。
そんなバターの新しい美味しさを知ったのは、私が社会人になってから。
輸入食材の会社で働いていた頃に出会ってしまったのが、「発酵バター」です。
日本によく流通しているのは非発酵バターですが、ヨーロッパの主流は乳酸菌によって生乳を発酵させた発酵バターなのです。
今までのバターとは違う、ヨーグルトにも通じる酸味や爽やかな香り、ミルクを感じるやさしい味わい。それは、まるでフレッシュなミルクの塊を食べているかのようです。
ヨーロッパの食卓ではこんなバターを毎朝パンに塗って食べているのかと思うと、それだけでヨーロッパの人々が羨ましい!と思ってしまいます。
現在牛乳は日本でもおなじみの食材ですが、日本で生乳が一般的になったのは明治時代以降なのだそう。昔からバターやチーズが食卓にならんでいたヨーロッパに比べると歴史は浅いかもしれません。※
しかし、最近では日本でも、ナチュラルチーズや発酵バターなどを製造している工房が増えてきており、日本の乳製品が盛り上がってきている!と個人的にワクワクしています。
そして今回紹介するのは、日本初のバター専門ブランド、ナショナルデパートさんのカノーブルです。
私ももともとパッケージのかわいらしさがずっと気になっていた、ナショナルデパートさん。普通、バターといえばパンや料理の味を引き立てる脇役。
ですがこちらでは、バターを脇役としてではなく、主役として「そのまま食べる」発酵バターを製造されているのです。
チョコレートやアイスクリームとも違う、濃厚でまったりとした口溶けのバタースイーツ。一粒ずつじっくり味わってみたい逸品です。
今回はたくさんの味を食べ比べできる、9つのフレーバーバターが入った「ブールアロマティゼ デギュスタシオン」をお取り寄せしました。
ブールアロマティゼは国産の発酵バターに上白糖を使用せず、ドライフルーツやナッツを練り込んだフレーバーバター。
はたして、バターをそのまま食べるとはどんな体験なのでしょうか。ワクワクです!
ブールアロマティゼ デギュスタシオンは、オンラインショップで購入ができます。支払い方法は、クレジットカード、楽天ペイ、アマゾンアカウントでの支払いが選択できて便利です。
ホームページに発送目安が記載されていますが、予定が決まっている場合は、納期を事前に確認されてから購入することをおすすめします!注文時に納期などの問い合わせをしたところ、とても丁寧にご対応くださいました。
冷凍便で商品が到着しました!冷凍されているのですぐに解凍して食べるもよし!特別なその時まで保存しておくのも良し!
私はすぐに食べたくて、冷蔵庫に入れて解凍をしました。
また、熨斗の対応はされていないそうですが、パッケージそのものがすごく洗練されています!自分へのご褒美としても大切な人へのプレゼントとしても嬉しい商品です。
すべての商品がかつてデザイナーだった社長自らデザインしたこだわりのパッケージ。
とにかくかわいいので、開封前からドキドキさせたいという方は一度ぜひチェックしてみてください!プレゼントとして贈れば、グルメなおしゃれさんに喜ばれること間違いなしです。
商品のパッケージはシンプルな黒に、巻かれているリボンの赤がアクセントとなっていて、スタイリッシュだけどキュートです。
箱を開けるとまずは説明書きがあり、その奥には今回の主役バターたちが登場します。
ピンクにオレンジ、緑と、これがバターなの?というほどにカラフルなキューブ型のブールアロマティゼたち。一口サイズで、カラフルなショコラのような見た目で、かわいらしい姿です。
9種類の味の説明を読みながら味わうと、なるほどこの風味はこの素材からきているのか!と新たな発見があります。
冷えたバターを食べる!がコンセプトのため、冷蔵庫から取り出したバターをそのまま味わいます。
味は、全部で9種類、ブリュレ キャトル、マンゴーフルーツパフェ、ポワソンルージュ、フランボワーズパフェ、ピスターシュトロワ、キャラメル・フィグ、カカオ・ショコラ、マダガスカル、ロシアンティールーム。
どのフレーバーも、一箱で少しずつ色々な味を楽しめるのがうれしい!それではいただきます。
ブリュレキャトルは、じゃりっとした食感と、ローストされたナッツや焦がしバター、焦がし砂糖や焼塩のあまじょっぱい味で、もう一口!もう一口!とどんどん食べ進んでしまいます。
マンゴーフルーツパフェは南国フルーツらしいトロピカルな味わいです。
ポワゾンルージュは、ベリー系のドライフルーツがたっぷりと使われている小悪魔的な美味しさ。
フランボワーズパフェは、木苺をベースとしたまさにスイーツというべき甘酸っぱさが特徴的です。
ピスターシュトロワは、ピスタチオの香ばしさと甘さが共存するユニークな味わい。
キャラメル・フィグは、キャラメルのほろ苦さにコーヒーが飲みたくなってしまいました。
カカオ・ショコラは、カカオのカリカリ感と酸味や苦味が落ち着いた大人の味。
マダガスカルは、塩のしょっぱさとマダガスカル産のバニラビーンズの共演が風味豊か!素材の味が存分に活かされています。
バターロシアンティールームはフルーティーな紅茶の風味で、高級なフレーバーティーを飲んでいるかのようです。
白砂糖を使わないフレーバーバターですが、ナッツやドライフルーツといった素材でここまでそれぞれの味わいを表現できているのがすごいです。
自然な甘さなので食べていて心地よく、なにより土台となる国産バターが本当にクリーミーで美味しい。これまで知らなかった新しいスイーツと出会ってしまったことに、自慢したいけど秘密にもしたい、自分だけのとっておきを見つけたような気持ちになりました。
以前は伝統的な木製の板で製造していたそうですが、現在は3Dプリンターや最新機材を使ってバターを作っているとのこと。商品に添えられたリーフレットに下記のような一文がありました。
”「伝統の製法と最新の技術」は私たちの物作りの根幹です。”
バターといえばフランスのバターが有名であり、歴史もあって種類も豊富。ですが、伝統をリスペクトしつつも国産のバターで新しい可能性に挑んでいる姿勢には脱帽です。
普段バターはパンや料理のお供ですが、今回はなんといってもバターが主役でありスイーツです。
まずは、ミルクの風味とそれぞれの素材の調和を楽しんでいいただきたいのです。
また、カリカリに焼いたバゲットを冷ました上に冷たいバターを乗せたり、バターサンド風にビスケットにのせても美味しくいただけました。
最近イギリスのテレビ番組「ブリティッシュ・ベイクオフ」という全英で一番のアマチュアベイカーを決めるコンテスト番組にはまっているのですが、そこでバタークリームを使ったケーキが何度か登場しています。
日本ではバタークリームってあまり身近ではないですが、欧州では結構メジャーなのでしょうか?そう思ったらどうしてもスポンジに挟んでみたい欲が消えず、スポンジを焼いて、その上にバターのせてみました。
あまりきれいにスポンジは焼けませんでしたが、フワフワのスポンジにカラフルなバターがよく映えます。
すると見た目にもスイーツ度が増してテンションも上がりました!
バターのベースを選ぶ楽しみも、フレーバーバターを味わう醍醐味の一つです。
スパークリングワインと一緒にいただいても、ワインと一緒にチーズを味わう感覚で楽しめました!
バゲットやビスケットと一緒に、おしゃれなカッティングボードに乗せて出すとカフェのようなテーブルに!お客様が来た時のおもてなしにもオススメです。
ブールアロマティゼ デギュスタシオンは、国産の発酵バターを使用したフレーバーバター。
発酵バターは、非発酵のバターに比べて賞味期限が短いですが、その分ミルクのフレッシュさを味わえます。
また、練りこまれた様々なドライフルーツ やナッツなどにもこだわりがあり(一つのフレーバーに複数の素材が使用されている!)、まさに一粒一粒がプロにより表現された本格派スイーツです!
見た目も大事だけど、素材の味わいにこだわりたい方に、ぜひ召し上がっていただきたいです。
ブールアロマティゼ デギュスタシオンは、冷たいまま味わうバターです。
バターを使ったスイーツはたくさんあっても、国産ブランドで、且つバターそのものを味わうコンセプトというのはあまりないのではないでしょうか。
また、このバターブランド「カノーブル」は日本初のバター専門ブランドでもあります。
スイーツにこだわりのある仲間にも、これ知ってる?と自慢できる逸品です。
フレーバーのマンゴーフルーツパフェやフランボワーズパフェといったスイーツを連想させるネーミングも、甘いもの好きにはたまりません。
ぜひぜひ、スイーツの新ジャンルに挑みたい人にチャレンジしてもらいたいです。また、新しいものが好き、最先端のファッションや物が好きな人へプレゼントしてもピタッとハマるのではないでしょうか。
素敵なパッケージや、一粒サイズのカラフルなバターが一箱に詰まっている姿は、かわいい物が好きな方への贈り物にぴったり。
見た目のかわいらしさだけでなく味も本格派なので、自信を持って渡せるギフトです。
白砂糖不使用で素材の美味しさが引き出されているバターは、心にも体にも栄養を与えてくれそうです。
また、大切な誰かへのギフトとしてだけでなく、日々を頑張る自分へのご褒美にすれば、モチベーションがあがりそうですよね!
カラフル&かわいいフレーバーバターで、たまには贅沢をしてみませんか?
※編集部注:日本でも上流階級においては、古代から中世にかけて「蘇」や「醍醐」などの乳製品が普及していました。いつの間にかその歴史は途絶えましたが、時を超えてコロナ禍で注目を集めました。給食用牛乳の余剰を解消しようと、消費運動の一環としてSNS上で「蘇」を作るブームに。試された方もいるのではないでしょうか?
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