茶葉ごとの特徴と飲み方について

紅茶には、茶葉によって飲み方や特徴が違います。 

以下では、主に有名な茶葉の特徴や飲み方について紹介していくので、選ぶ参考にしてください。

セイロン

セイロンはスリランカの旧国の名前です。 スリランカで生産されている茶葉の総称なので、他にもたくさんの種類があり、産地ごとに異なります。 クセが少なく誰でも飲みやすい味わいが特徴で、フレーバーティーのベースに使われれていることも多いです。プレゼントにおすすめの茶葉です。

ダージリン

ダージリンは香りを楽しむ紅茶です。 ファーストフラッシュ、セカンドフラッシュ、オータムナル...など収穫時期によって香りや味が変わるので、各シーズンで楽しめるのも魅力です。有名なもですと、上質なセカンドフラッシュのダージリンは特有のマスカテルフレーバーと言われる香りがあり、「紅茶のシャンパン」なんて言われることも。良いダージリンはぜひストレートで楽しんでください。

注意点としては、ダージリンは渋みや苦みが出やすい茶葉なので、質の悪いものや淹れ方を誤るととても飲みにくい味になってしまします。また、元々に渋み苦みが特徴ものもあるので、紅茶にこだわりがない方に贈るのにはあまり向いていません。

参考:http://shop.leafull.co.jp/shopbrand/065/Y/ (LEAFULL DARJEELING HOUSE)

アッサム

インド北東部にある、世界最大の紅茶の産地のアッサム地方で収穫される紅茶で、実は、インドの中で全体の生産量の約半分を占めているのが、アッサムです。 濃厚で独特の甘い香りは、豊富な雨量や高温多湿といった紅茶に必要な気候がそろっているからこそ。 

飲み方は、ストレートだと発酵が深いためコクが少し強すぎてしまうこともあります。 そのため、たっぷり牛乳を入れたミルクティーにすることで紅茶のコクと融合し、紅茶の風味を感じつつも牛乳の甘みとまろやかさを感じつ完璧なミルクティーが完成します。ミルクティ好きや、洋菓子好きの方への贈り物にとてもおすすめです。

キーマン(キームン)

キーマンは、燻製したようなスモーキーな香りが特徴ですが、最高級のキーマンはバラや蘭(らん)のような芳香があるそう。 香りはクセがありますが、味に深みがあるので通が好む紅茶として親しまれている紅茶です。 飲み方は、ストレートティーもしくは、渋みが少ないのでミルクティーが合います。どこかほうじ茶のような、囲炉裏(いろり)のような懐かしい香りが楽しめますよ。和やアジアンな香りが好きな方にお勧めです。

ウバ

ウバは、渋みが強くメントール系のすっきりした香りが特徴です。 刺激的な香りと渋みがあるので、好みが分かれやすいでしょう。 飲み方は、ミルクに負けない紅茶の香りがあるので、特にロイヤルミルクティーがおすすめです。 ウバの独特な渋みが、ミルクを入れると深みに変わるので、濃厚な味わいになります。

ディンブラ

セイロン紅茶の一つでもあるディンブラは、爽快でほのかに甘く濃く突き抜ける香りが特徴です。 飲み方としては、バランスがいい紅茶なので、ストレートでもミルクティーでも美味しく飲めます。 アイスティーにしても飲みやすいので、夏の暑い日に飲みたくなる紅茶です。 とても飲みやすい紅茶なので、大手飲料メーカーでも使用されています。

フレーバーと茶葉の大きさについて

フレーバーティーは紅茶の種類だと勘違いされやすいのですが、じつは違います。 紅茶は茶葉そのものを利用していますが、フレーバーティーは茶葉に人工的に香りをつけたものです。 また、香りをつける茶葉に決まりはなく、ブレンド茶葉や中国茶などでも問題はありません。 

また、茶葉の大きさ(グレード)は意外と大切なポイント。味の濃さや紅茶を淹れる時間にも影響します。ここではそんなフレーバーティーと茶葉の大きさについて、紹介していきます。

代表的なフレーバー

フレーバーティーは味だけでなく香りも楽しめるのが特徴なので、その日の気分や体調に合わせて選べる楽しさがあります。 フレーバーの中でも代表的なものを紹介します。

【フルーツや花のフレーバー】
アールグレイティーやアップルティー、マスカットティー、ピーチ、アプリコットなど

【スパイス・ハーブ系のフレーバー】
スパイスチャイやジンジャーティー、シナモンなど

【アジアン・中華のフレーバー】
ラプサンスーチョン、ジャスミンなど

【お菓子のフレーバー】
バニラ、チョコレート、ラムなど

同じフレーバー名でもメーカー/ブランドによって特徴があるので、好みの1つを探してみるのもおすすめ。
他にもブランドごとにいろいろなフレーバーがあるので、相手の好みを考えて喜んでもらえるギフトを贈りましょう。もっとも、人によってはフレーバーティーが苦手な方もいるので注意が必要です。

茶葉の大きさ

茶葉の大きさを表すことをグレードと言います。 グレードというと、品質の良し悪しと勘違いしやすいですが、品質については関係はありません。 グレード(茶葉の大きさ)は全部で6つあります。ギフトに贈るのであれば、グレードも考えておくと良いでしょう。

・OP(オレンジペコー)…7〜11mm程度
・PEKO(ペコー)…3〜5mm程度
・BOP(ブロークンオレンジペコー)…2〜2mm程度
・BOPF(ブロークンオレンジペコーファニングス)…1〜2mm程度
・D(ダスト)…0.5〜1mm程度の粉末状
・CTC…つぶす、ひきさく、丸めるの頭文字を取ったもので、濃く早く出る 

茶葉が細かいほど紅茶を淹れるときに濃く早く、大きいほど時間がかかり薄くでやすいです。忙しい方には細かめを、のんびり楽しんでいただきたい方には大きめをプレゼントするとよいかもしれません。またあわせて、ティーバックなのか茶葉のみなのかも選びましょう。

紅茶の淹れ方と保存方法

紅茶の入れ方はご存じですか。おいしい紅茶を飲むためには適した淹れ方と保存をすることが大切。

ここでは、簡単だけどおいしく入れられる手順と保存方法をご紹介します。おもてなしする際に覚えておくと役に立つでしょう。

紅茶の淹れ方

1.水を入れて、火にかけ沸騰させます。
※ペットボトルではなく空気を含んでいる新鮮な軟水の水道水がおすすめです。

2.紅茶が冷めるのを防ぐために、ポットとカップにお湯を注ぎ、全体を温めます。温まったらお湯を捨てます。

3.温めたポットに、ティースプーン1杯(2~3g)の茶葉もしくはティーバッグひとつを1人分として人数分を入れます。
※細かい茶葉は少なめに、大きい茶葉は多めにすると良いでしょう。

4.沸騰してすぐの熱いお湯を人数分注ぎ、すぐにフタをして蒸らしてください。
※この時、沸騰したお湯を勢いよく注ぐことで茶葉がおどり豊かな味が出やすくなります。

5.蒸らす時間は、細かい茶葉は2分~3分、大きい茶葉は3~4分が目安です。
※品種によっても変わるのでパッケージに目安時間が書いてあれば参考にすると良いでしょう。

6.茶こしで茶ガラをこしながら温めたカップに注ぎしましょう。
※この時もったいないからと言って混ぜたりスプーンなどで押して絞り出すのはやめましょう。渋みや雑味がでてしまいます。

Point1
濃い紅茶をお好みの方は、茶葉の量を増やすとおいしく雑味のない濃い紅茶になります。

Point2 
ミルクティーには低温殺菌牛乳やジャージー牛乳など重めのミルクがおすすめです。逆に、低脂肪牛乳や無脂肪牛乳はあっさりしすぎているのであまりおすすめではありません。また、生クリームも油分が紅茶の風味を抑え込んでしまうので避けた方が良いでしょう。

保管方法

紅茶は常温で保存します。 コーヒーは冷蔵や冷凍が一般的なので、同じように保存しがちですが、違います。 紅茶を冷蔵庫に保存してしまうと、食材の香りが移ってしまい、紅茶本来の香りが楽しめなくなってしまいます。 ですので、正しい保存方法としては、直射日光を避け、気温の変化があまりない場所に保管するようにしましょう。

紅茶がプレゼントに良い理由

紅茶がプレゼントに良い理由は
・消耗品なので後に残らない
・好みが分かれにくいので渡す人を選ばない
・英国王室のイメージのある紅茶は高級感がある
・贈答用のセットが豊富
・日持ちがするので日常使いしやすい
などがあります。 紅茶はちょっとしたプレゼントに最適のギフトと言えるでしょう。


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紅茶のギフトを贈るときの注意点

次は、紅茶を贈るときの注意点について紹介します。

(1)雨に濡(ぬ)れないようにする

茶葉は濡れてしまったら使えなくなってしまうので、雨に濡(ぬ)れないようにしましょう。 紙の梱包(こんぽう)箱に入れていると、配送中に雨で濡(ぬ)れてしまう可能性があります。 必ずビニールに包むといったような対策をし、雨に濡(ぬ)れないようにしてください。

(2)缶はつぶれないように

紅茶は缶で贈るものもあります。 缶がへこんでしまうかもしれないので、ダンボールに入れてつぶれないように梱包(こんぽう)してください。


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紅茶と一緒に食べてほしいお茶菓子

最後は、お茶菓子とお茶菓子にあう筆者おすすめの茶葉をご紹介します。 ぜひ、紅茶と一緒に贈って、すてきなティータイムを過ごしてもらいましょう。

焼き菓子

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バターがたっぷり練りこまれた素朴な味わいの焼き菓子には、アッサムのミルクティーや香りのパンチが効いたキーマンがおすすめ。プレーンのパウンドケーキやマドレーヌならお互いの味を邪魔しないのでフレーバーティーもあいます。

あんこ・和菓子

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和菓子と言えば緑茶と思いがちですが、実は紅茶やミルクティーとも相性が良いのです!とくに筆者がおすすめしたいのは、「あんこ」と「アッサムのミルクティー」の組み合わせ。あんバターや生クリーム大福があるように乳製品とあんこの相性はバツグン。

甘いあんこを口に含んだ後に、ミルクティーを飲むと砂糖の甘みが紅茶の苦みで抑えられ、牛乳があんこをまろやかな味わいに変えます。おすすめは茶葉を多めに濃く入れた紅茶にたっぷりのミルクを入れたミルクティーです。

アイス

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口をひんやりさせた後に紅茶ですっきりあたためて。濃厚なアイスクリームには、セイロンやウバ、キーマンなどのスッキリとした味わいのホットティーがおすすめです。


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ケーキ

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生クリームの甘みや濃厚なバターをさっぱりさせるストレートのセイロンや、フルーティーな香りのアールグレイがおすすめ。基本的にはケーキの味を邪魔してしまうのであまり香りやクセが強くない紅茶がおすすめですが、ケーキのトッピングに合わせて紅茶のフレーバーの強さ祖調節すると良いでしょう。

チョコレート

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チョコレートといえばコーヒーのイメージが強いかもしれませんが、意外と紅茶にも合います。アッサムやウバであれば、チョコレートのコクに負けません。程よい渋みが口の中をスッキリとさせてくれます。

プリン

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甘く濃厚なプリンにはあっさりした紅茶がおすすめ。なめらかな食感のミルクたっぷりのたまごプリンであればウバやディンブラやキーマンをストレートやミルクはお好みで、風味がしっかりしているカボチャプリンなどにはアッサムのミルクティーが合いますよ。


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紅茶のギフトは飲みやすいものを選ぼう

紅茶のギフトを贈る際には、飲みやすいものや定番のものを選ぶようにしましょう。 ギフトを贈る際に、紅茶の入れ方や保存方法なども一緒に同封してあると、喜んでもらえると思います。ぜひ、贈る相手の笑顔を想像して選んでください。

参考:日本紅茶協会

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この記事を書いた人

meechoo編集部
グルメ・スイーツチーム

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